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医療事務の資格はどれを選ぶ?受験料と特徴で3つを比べる

医療事務の資格、どれを選ぶ?3つの試験を受験料で比べる|医療事務検定7,700円・メディカルクラーク8,800円・医療事務管理士7,500円 資格・勉強
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【この記事を書いている人】
薬局のカウンターの中で、医療事務さんと働いてきました。医療事務として働いたことはありませんが、資格を取った人が現場でどう見えるかを、毎日となりで見ています。

「医療事務の資格って、結局どれを取ればいいの?」

調べ始めると、似た名前の試験がいくつも出てきます。医療事務検定試験、メディカルクラーク、医療事務管理士。どれも「医療事務の資格」と書いてあるので、違いが分かりませんよね。

結論から言うと、未経験から病院・クリニックを目指すなら、日本医療事務協会の「医療事務検定試験」で足ります。理由は3つあって、受験料がいちばん安く、自宅で受けられて、記述問題があるぶん講座と相性がいいからです。

ただし、その前に知っておいてほしいことが1つあります。この記事では、3つの試験を実際の公式情報で並べたうえで、資格を選ぶときにいちばん見落とされている点まで書きます。

この記事でわかること

  • 医療事務の資格3つの違い(比較表)
  • いま選んではいけない試験(終了しました)
  • 独学で足りるかどうかの分かれ目
  • 現場から見た、資格の実際の価値
  • あなたが選ぶべき1つ

【ひと目でわかる】3つの試験の比較表

試験名主催受験料受験方法合格基準
医療事務検定試験日本医療事務協会7,700円自宅受験総得点の70%程度
医療事務技能審査試験
(メディカルクラーク)
日本医療教育財団8,800円インターネット学科・実技それぞれ70%以上
医科医療事務管理士
技能認定試験
技能認定振興協会7,500円
(免除時5,400円)
自宅/インターネット在宅:実技80%・学科80%
ネット:総合70%

※受験料はすべて税込、2026年10月時点の各団体の公式情報です(出典1〜3)。

3つとも、受験資格はありません。年齢も実務経験も問われません。ここは心配しなくて大丈夫です。

1. 医療事務検定試験(日本医療事務協会)7,700円

病院・クリニックの受付から請求業務まで、医療事務全般の基本が問われます。3つの中でいちばん受験料が安く、いちばん受けやすいのが特徴です。

試験日毎月第4日曜日
受験方法自宅受験(教材を見ながら解けます)
試験内容学科:正誤問題20問+記述問題5問
実技:会計欄の作成(外来1問・入院1問)
合格基準総得点の70%程度
受講生の合格率94.4%(2024年度)

この試験だけ「記述問題5問」があります。ここが、後で書く「独学か講座か」の分かれ目になります。

あわせて、この協会の医療事務講座は37,400円(税込)・標準学習期間3ヶ月です。課題提出が4回あり、質問は回数制限なし。教育訓練給付制度の対象なので、条件を満たせば受講料の20%が戻ります(出典4)。

2. 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)8,800円

日本医療教育財団が実施する試験で、合格者に「メディカルクラーク」という称号が付きます。医療事務の試験では国内最大規模とされ、総受験者数は約170万人。病院側の評価も高い資格です(出典5)。

試験日毎月、複数回実施
受験方法インターネット(IBT方式)
試験内容学科:医療事務知識(50分)
実技:診療報酬請求事務(70分)
合格基準学科・実技それぞれ70%以上

注意点が1つあります。自宅で受けられますが、タブレットとスマホでは受験できません。パソコンとWebカメラが必要で、試験官がカメラ越しに監視します(出典5)。

「自宅で受けられる」と聞いて、スマホのつもりでいると当日受けられません。パソコンを持っていない人は、ここでつまずきます。

3. 医科医療事務管理士技能認定試験(技能認定振興協会)7,500円

技能認定振興協会の試験で、自宅受験とインターネット受験を選べます。受験料は学科と実技をまとめて7,500円、どちらかが免除される場合は5,400円です(出典3)。

自宅受験とインターネットで、合格基準が違う

ここがこの試験の面白いところで、受け方によって合格のハードルが変わります。

受験方法試験日合格基準
自宅受験(紙)毎月第4土曜日の翌日の日曜日実技:各問約60%以上、かつ3問の合計で約80%以上
学科:約80%以上
インターネット好きな時に受験可能学科・実技の総合計で70%以上

自宅受験は教材を見ながら解けますが、そのぶん基準が高く設定されています。「楽なほう」はありません。どちらも一長一短です。

いちばん大事な注意点。1つの試験は、もう終了しています

資格を調べていると、「診療報酬請求事務能力認定試験」という名前が出てきます。医療事務の資格の中でも難易度が高く、長く「最高峰」として紹介されてきた試験です。

この試験は、2025年度の試験をもって終了しました。主催していた財団も解散の方向です(出典6)。

ところが、いまも「医療事務の資格といえばこれ」と紹介している古い記事が残っています。その情報で動くと、受けられない試験のために勉強することになります。

資格を選ぶ前に、「その試験は、いまも実施されているか」を公式サイトで確認してください。これは、いまの医療事務の資格選びでいちばん大事な手順です。

独学で足りるかは、記述問題の有無で決まる

ここは、あまり書かれていない話です。医療事務検定試験には、記述問題が5問あります。

選択問題なら、テキストを読んで覚えれば解けます。記述問題は、書いた答えが合っているかを自分で判定できません。「惜しいけど減点」という判断が、自分ではできないからです。

この協会の講座には課題提出が4回あり、講師が添削します(出典4)。つまり、記述問題の練習場所が講座の中に用意されている、ということです。

状況向いている選択
選択問題だけの試験を受ける独学でも進められる
記述問題がある試験を受ける添削を受けられる講座が有利

「独学で合格した人もいる」という話と、「自分が独学で足りるか」は別の話です。記述問題があるなら、それを誰かに見てもらえるかどうかで、仕上がりが変わります。

隣で見ていて思うのは、「分からないまま進む」がいちばん時間を食うということです。未経験で入った事務さんが最初に止まったのは、入力の操作や薬の名前でした。そこで止まって聞けば数分で済むところを、黙って抱えて半日使っている場面を、私は何度も見ています。

記述問題の添削も、これと同じだと思います。合っているか分からないまま進むより、1回見てもらったほうが速い。これは独学が悪いという話ではなく、独学だと判定できない種類の問題がある、という事です。

そして、必須の資格ではありません

ここまで資格の話を書いてきましたが、医療事務に必須の資格はありません。無資格・未経験でも応募できる求人は、たくさんあります(出典7)。

これは、私の推測ではありません。日本医療事務協会の公式ページにも、同じことが書かれています。

医療事務は国家資格などとは違い、資格がなくても仕事はできます。ただし、医療現場では即戦力となるスキルを求められることも多く、未経験者の就職となれば資格を取得していることが有利なことはいうまでもありません。

出典4より引用

講座を売っている側が「資格はなくても働けます」と書いている。この一文は、けっこう大事です。資格がなくても入口は開いている、という前提で読んでください。

そのうえで、隣で見てきた話をします

正直に書きます。薬局で一緒に働いてきた事務さんが、どの資格を持っているかは、私は知りません。聞いたことがないからです。

それくらい、現場では「何を持っているか」より「その日、動けるか」が見られています。資格の話が受付の会話に出てきたことは、一度もありません。

では資格が無意味かというと、そうでもありません。初めての1か月で止まる場所が、資格の勉強の中に入っているからです。

未経験で入った事務さんが最初に困っていたのは、入力の操作、薬や病名の言葉、保険証と公費の確認の3つでした。テキストで先に触れていれば、この3つで「知らない」と言わずに済みます。資格は、入ってから詰まらないための備えです。

長く続いている人を見ていても、共通点は資格ではありませんでした。分からないことをすぐ聞く人と、メモを取って見直す人。これができる人は、資格の有無に関係なく伸びています。

もう1つ、外から見ていて思うことがあります。他の医院の事務さんを評価するとき、見ているのは保険証と公費の確認の正確さと、患者さんへの伝え方です。資格の名前を見ている場面には、私は出会ったことがありません。

あなたが選ぶべき1つ

条件で分けると、こうなります。

あなたの条件選ぶべき試験
とにかく費用を抑えたい医科医療事務管理士(7,500円)
未経験から病院・クリニックを目指す医療事務検定試験(7,700円/講座と相性がいい)
名前の通った資格がほしいメディカルクラーク(8,800円/最大規模)
パソコンを持っていないインターネット受験以外を選ぶ(メディカルクラークは不可)

迷ったら、医療事務検定試験から始めてください。受験料がいちばん安く、記述問題の練習が講座の中にあり、病院・クリニックの求人にそのまま対応できます。合わなければ、あとから他の試験に切り替えても遅くありません。

学ぶ手段を、先に見ておく

資格は必須ではありません。ただ、記述問題がある以上、答え合わせをしてくれる相手がいるかどうかは大きいです。

講座を選ぶときは、受講料・課題提出の回数・質問の回数制限の3点を並べて比べてください。この3つは、どの講座でも公表されています。

たとえば日本医療事務協会なら、受講料37,400円(税込)・標準学習期間3ヶ月・課題提出4回・質問は回数制限なし。教育訓練給付制度の対象なので、条件を満たせば受講料の20%が戻ります。

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医療事務専門校「日本医療事務協会」

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明日、自分の手で確かめること

気になっている試験の名前で検索して、主催団体の公式サイトを開いてください。

見るのは3つです。①いまも実施されているか ②受験料 ③合格基準。

この3つは、まとめ記事ではなく公式サイトにしか正確な情報がありません。診療報酬請求事務能力認定試験のように、終了した試験の情報が残っていることがあります。

明日、自分の手で確かめてみてください。

出典

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